日曜日, 10月 08, 2006

知財学ゼミナール

昨日(2006/10/7)は六本木にある政策研究大学院大学において知財学ゼミナールがあり,4人のプレゼンターのうちの一人ということで知財教育について私の思うところをお話ししてきました。知財学ゼミナールは日本知財学会の活動の一つであり,詳細はこちらに書かれています。私は今回からの参加ですが今後コアメンバーとして関わらせていただくこととなりました。

発表はまず
  • 三重大学現代/知財教育GP「全学的な知的財産創出プログラムの展開」の紹介
  • 上記現代GPの活動に至るまでの初等中等教育を中心とした知財教育の取り組み(特許庁受託研究)
  • 特に中学生ロボットコンテストにおける模擬特許制度など中学校技術における先進的な知財教育の展開(三重大学村松浩幸助教授を中心とする取り組み)
を紹介し,その上で次のような提案をしました。
  • 様々な形態の知財教育 専門家養成ではなく,万人向けの知財教育の必要性
    日本知財学会ではこれまでのところ知財のエキスパートを養成する意味での知財人材育成の議論は多いが,広く知財に関する教養を広めるという観点,あるいはその教育の展開方法についての議論はほとんどされてきていない。そこで「知財教育」という括りで分科会を作り,全国大会でもそうしたセッションを作り,議論を行いたい。
  • 文部科学省の現代GPのうちの一つのテーマ:知的財産関連教育の推進に関して採択数は
     平成16年度 5件
     平成17年度 6件
     平成18年度 5件
    とすでに16件に至っており,様々な特徴のある知財教育が展開されているが,今のところこれらの大学が一堂に会し意見交換をする場が設けられていない。上記分科会のコアメンバーとしてこれらの大学の方に加わっていたければ分科会はそのような場となると共に,知財教育について学術的にまとめつつ,よりよい知財教育について発信できる機関となることが期待される。
というのが大きな所で,実際分科会を作ることで作業を進めるつもりです。

あと細かいお話しとして次のようなことも言いました。
  • 初等中等教育に知財教育をと考える場合 教員向けの教育の必要性
    (将を射んとせばまず馬を射よ)
  • 義務教育段階について学習指導要領に知財教育の文言を
  • 体験型知財教育を(自らの著作物,発明について知財を考える)
  • 覇気のない生徒,大学生が増えているが,知財教育はそのやり方によっては「やる気」の源泉に
  • 「知的財産教育」というのはどうも教育現場に浸透しにくい
  • (「イノベーション教育」はどうかといった意見がゼミナールで出ました)
最後については良い用語を募集中です。