月曜日, 6月 30, 2008

発明は恋愛に似ている?

6月28日(土)、29日(日)と日本知財学会の第六回年次学術研究発表会日本大学法学部・経済学部キャンパス(東京・水道橋)でありまして参加してきました。

二日目に知財教育分科会セッション「ラウンドテーブル 知財教育を推進するために」というのを分科会で企画・実施しました。来場者と共に3班に分かれて知財教育について討論、最後に発表し合うという形式です。三重県のローカル新聞が取材に来ていて、その記者(女性)にも討論に加わっていただきました。その記者に水を向けたところ返ってきたのが標記の素敵なエピソードでした。

新聞社の社長が発明に関わることをしていて、その社長がおっしゃるには「発明というのは恋愛に似ている。失敗もするが、思い出すのはうまくいったときばかり。熱中もする。」というようなことだったと思います。

業務命令で何かアイデアを出せ、と言われ何も出てこない状態では産みの苦しみを味わうこととなりますが、何かできそう、という段階になると夢中になります。そうしたプロセスを擬似的にも味わうことができれば発明がどういうことかわかりますし、その発明を大事にする考え方、取り扱う法律の意義もわかるし、知識も必要になると言うことが身をもって理解できますね。

水曜日, 6月 25, 2008

吉田選手のV2に向けて。エール!

北京オリンピックにレスリング女子55キロ級日本代表として出場する津市(一志)出身の吉田沙保里選手の壮行会が昨日津市内であり、参加してきました。趣味のアーチェリーの関係で津市体育協会の常任理事をしていることによるものです。集まったのは250人!盛会でした。

お父さんがレスリングの国体選手、お母さんもテニスをたしなまれるスポーツ一家で、ご自宅にレスリング道場を作り地域に貢献されているのはよく知られています。不案内で沙保里選手だけ突出しているのかと思ったら応援にかけつけた同道場のちびっ子レスラーもすごくてジュニアはすでに国内優勝、キッズの試合はこれからですが、おそらく大活躍が期待されるということで、すごいなと思いました。

帰宅したら我が津市アーチェリー協会所属の高野さんが6月20日~22日に開催された全日本フィールド選手権で優勝、世界フィールドへの切符を手に入れたとの連絡が飛び込んできました。こちらはどんな祝勝会、壮行会をしたものか…。嬉しい悲鳴を上げているところです。

金曜日, 6月 20, 2008

等角図に熱中

三重大学は3年次9月の4週間教育実習に続き4年次の今の時期に2週間教育実習をするのですが,その教育実習生の授業参観時に標記の状況に出くわしました。中学一年生の技術・家庭科技術分野の製図に関する授業です。

前時は(立体を一面を寸法どおりに描き奥行きを右斜め上45°の線で表現するという)キャビネット図のかき方を学習し,本時は(立体を右45°上方45°から見たような形で表現する)等角図のかき方の学習でした。

先回のキャビネット図のおさらいと今回の等角図のポイントの説明は普通の授業でした。そのあとプリントの問題に取りかかってしばらくして教室の様子が変わってきました。プリントの問題は3問で1問目は等角図風のスケッチから正確な等角図を作成するもの,2問目は等角図風のスケッチから正確な等角図を作成する点は同じだけれども斜めの面が追加されたものでした。等角図の基本は簡単で,ここまではほぼ全員がすぐできて,おそらく「等角図なんて簡単,完全にマスターした」と思ったと思います。問題は3問目です。キャビネット図風に描かれた平屋の日本家屋風のスケッチを等角図に描き直すというものでした。この問題は

・2問目までと異なり,キャビネット図風のものを等角図に描き直す
・2問目の斜めを表現する線の始点と終点は斜めの面でない面から簡単に求められたのに対し,3問目は独自に求めないといけない
・それを求めるには補助線を要する

ということで,難易度の点で2問目からのギャップが大きく,つまずくのではと予期していました。
予想どおり,しばらく個別に考えたり周りと相談していたりする時間が続き,次いで「わからん」「ムズい」という発言が続きました。その後「先生,これでええの」「ちょっと違う」,「先生,できた!」「惜しい」,「はい,先生」「全然ちゃう」というやりとりが続いて段々教室全体が盛り上がってきて,後半は収拾がつかないほどの挙手の嵐となりました。

「先生,見て」「あとで答え合わせをするので,できたと思ったら追加プリントの問題に取りかかって下さい」「いやや,先生に見てほしい」

「できた!」「正解!」「やったー!」「出来た人は分からない人に教えたって」

(あちこちから)「先生,教えて」「どうしても分からない人は飛ばして,追加プリントの方をやっていて下さい」「いやや,これをやりたい」

といった調子で,島田紳助のクイズ番組みたいな雰囲気でした。授業参観者もみんな見ていて面白かったと言っていました。時間配分にミスがあって2問目の答え合わせが終わったところでチャイムが鳴ってしまったのですが「肝心の3問目を教えてくれな困る。急いで答えを描いて。」と生徒に請われて時間延長して答え合わせをするおまけも付きました。
わかったつもり,すぐできそうでそうでない課題設定と,授業の持って行き方次第でこのようになるのですね。

技術分野ではロボット作りの作業でうまく持っていくと生徒が熱中するのは知られています。立体的なものを扱うのが普通の技術分野において,どちらかというと地味かなと思う製図の学習でこのように生徒が熱中するのを見て興味深く思いました。チクセントミハイの言うフロー状態というものですね。

木曜日, 6月 19, 2008

ロボコン,ロボコン

ロボコンというと高専ロボコンや大学ロボコンがメディアの関係で目立っていますけれども,中学生ロボコンもとても広まってきています。全国の中学校の約1/4の学校で何らかのロボット作りがされています。

しかし(高専ロボコンや大学ロボコンを含め)ロボコンのあり方には議論のあるところです。

本日は秋の中学生ロボコン三重大会に向けての中学校の技術の先生方によるロボコンのようなものがありました。今年度のルールの理解,ロボット作りの情報交流が目的で,今後の指導の参考とします。これとは別に夏には合宿形式のJrロボコンin三重を行いますが,そこでロボコンのあり方で少し議論となりました。

私としてはロボコンのあり方で議論すること自体に意義があると思います。一つの決まった答えがあるものではなくて,人により価値観にも違いがあり,それを相互に理解することでより良いロボコンを目指すことができるからです。

本日の議論は機構を目指すか,アートも認めるかの議論でした。技術・家庭科技術分野主体のロボコンなので機構を目指すのが正論でしょう。一方,中学生はキャラに関心を持つでしょう。これまではアートも普通OKということでしたが,「アートもOK,但し例えばアニメキャラに基づく絵や造形の良さに走るのでなく,その動きのアニメキャラらしさを競うように」とかいうように,アートながら技術らしさを出すような指導も可能かなと思います。

ロボット作りも試行錯誤なら,ロボコン作りも試行錯誤ですね。毎年少しずつチャレンジしながらより良い方向に進んでいければと思います。

土曜日, 6月 14, 2008

産業技術教育の重要性

日本教育大学協会ニュースレター第7号(3/31発行)に中教審の「教育課程部会におけるこれまでの審議について」に対し同協会の会長が次のような意見発表をした,とあります。

「…例えばものづくり。これは,図画工作科,家庭科,技術家庭科,理科の実験で物質の性質を利用したものづくり,などが挙げられ,それを文化的に支える体育,音楽,社会の文化財なども連動して,教科横断的に,と叙述されているのですが,しかしこう書かれると,実行にあたってはあいまいさが増すばかりになる恐れがあると思います。 やはり中心点が必要なのではないか。ものづくりというなら『具体的な対象を変革する,その中で自己も変革させられる,そのプロセスから,知識にとどまらない,知恵や技術を体得する,その中で構想力も養われる』ということで,その中心は,図画工作もありますが技術科もあると,これは私見ですが,思います。…」

私も同意見です。つまり,つまりさまざまな教科でものづくりが取り上げられるのは結構なのですが,中核的な教科が必要,ということです。それが図画工作であり技術科である,という考え方です。

また産業技術的なものとなると中学校の技術家庭科技術分野しかなくて,小学校の図画工作でも半分は技術的なものづくりを,と考えています。理科でもものづくりがなされることはありますが,これは原理を理解するための補助手段というあたりが基本だと思います。理科では,ものを作るスキルの向上,くふう→失敗→改良といった技術開発に必要な観点は出てこないと思います。

スペースシャトル,ハイブリッドカー,iPodの中において物理的な原理としては新しいものはほとんどないと思いますが,そこに技術の妙があってはじめてこれらのすばらしい「もの」ができています。この辺を小学校の段階から系統的に学んでいってほしいな,というのが私の希望です。

日曜日, 6月 08, 2008

道路の注意喚起用の凸凹

道が曲がっているところなどに注意喚起のために道路上にストライプ上に凸凹が付けてあるところがあります。高速道路で三三七拍子で車が揺らされるところもありますね。あれです。

うまい工夫だと思うのですが、最近出来た近くの道路でこれがやたら長い区間に作られているところがあります。切れ目なくガタガタ…と車が揺れるのでこれを避けようとする車が多いです。これまで見かけたのは路肩によって片車輪だけこの凸凹にかからない走り方です。ところが本日は違いました。緩いカーブで対向車3台が右側(つまり私の車の行き先)を走っているのです。一瞬こちらが片側2車線の反対車線に紛れ込んだかと思いました。対向車は慌てて元の車線に戻りましたが、後ろ2台は私の車が見えていなかったと思います。前の2台に続いていただけのようです。危ないですね。

これまでは長すぎるという意識しか持っていませんでしたが、こんな危険もあることに気づかされました。凸凹のストライプを付けるのは+αの経費がかかると思います。あの長さは無駄、無駄以上に問題があるということですが、何かの間違いであの長さになってしまったのでしょうかね。

三重県スポーツ指導者研修会

アーチェリーのC級スポーツ指導員なんていうものを持っています。いずれ国体に出る際に監督はこの資格を持っていないといけなくなるので三重県アーチェリー協会でも何人か取らされたものです。意義はもちろんありますが、まぁ日本体育協会のお金儲けの側面もなきにしもあらず。

この資格を維持するには定期的に研修会に出る必要があります。本日開催された標記はその一環です。

半日退屈な講義かなと覚悟していたのですが、以下のように本日のはそうでもありませんでした。

講演Ⅰ 子どもの体力向上とスポーツの楽しさの創造 立教大学 松尾氏
講演Ⅱ 指導者の品格 四日市大学 村林氏

興味深かったのはお二人のお話ともチクセントミハイのフローのお話が出てきたことです。

松尾氏
  • 横軸に遂行能力、縦軸に課題の困難さのレベルのグラフで右上がりにフローの領域、左上に不安、右下に退屈の図を提示
  • 受講生4人に複数の風船をポンポンと手でトスしながら足し算の暗算をさせ、それを当初は競争形式、次いでみんなで協力してなるべく長く続けるゲームをさせた上で、競争しても楽しいが、競争しなくてもみんなで目標(時間)を持てば楽しい、ということを見せる
  • 勝負は楽しむための手段であり、目的ではない

村林氏(元松阪工業高校バレー部の名将)
  • 一流選手は自分の力でフロー・ゾーンに持って行けますがそれが出来ていない選手に対してはライフスキルを高めてやる指導が必要
  • 名選手が必ずしも名将になれないのは一面の見方しかできないため
  • 教えすぎは教えないより害有り