柏崎刈羽原子力発電所
新潟にあっては再び大地震に見舞われました。被災地の皆さんにお見舞い申し上げます。
今回の新潟県中越沖地震では柏崎刈羽原子力発電所がトラブルに見舞われました。これについてはいろいろな見方があると思います。原子力に関わっていた(日本原子力研究所に15年間勤めていた。但し,研究は核融合技術開発。)身としては一般の方とは少し見方が違うかと思います。
・微量の放射能漏れがあったものの,全体としてこれだけの地震に対し,「原子力」の観点からは被害は大したことはない。周辺への影響もないに等しい。頑丈な建物に覆われて良くわかりませんが,原子力発電所の中身は配管が複雑に入り組んだ石油コンビナートのような構造です。石油コンビナートで同じ地震に見舞われたらもっと大変な事になったのではないでしょうか。
・しかし設計値の倍以上の地震動を受けたという事実は重大。工学設計の前提条件を覆す事態。
・燃料棒を保存するプールの水(わずかに放射化)が揺れて溢れて施設外に排出されたのが想定外とはどういうことか(そんなの当たり前ですよね。簡単なところでまだ設計に穴があるということでしょうか。多分あまり大事に至らない部分だけとは思いますが。)。
・変圧器が燃えたのはいけないですね。「設計値を大幅に超える地震動」が主原因でしょうが,他の変電所等ではそうした事態に至っていないことから,何らかの設計施工ミスが疑われます。消火が遅れたのも何とかならないのか,これはあの映像を見れば誰もが思うことだと思います。
報道を見ますと東京電力がやり玉の対象みたいですが,東京電力さんもどちらかと言うと被害者です。地震そのものと,自然現象を対象とした設計等がなかなかうまくはゆかないと言うことに対する。
全国の原子力発電所に及ぶ問題で事は大きいです。地震大国におけるエネルギー政策の難しさを痛感します。

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